メイプルとLoL

メイプルストーリーがサービス開始したのが6/4だから、今日で4ヶ月と半月くらいになる。そこそこゲームに慣れてきた(だれてきた)のでLoLとの違いとか愚痴とか書いていく。

まず、メイプルストーリー2ではゲームの方向性、ロードマップや哲学が語られることがない。日本に先んじてサービスが開始された韓国やグローバルサーバーとはまた別のイベントや調整がされていることもあり、どのような調整がされるか、パッチが適用されるまで予測がつかない。

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これは今日のLoLメイプルストーリー2の最新ニュース一覧である。見てわかるように、LoLでは開発の舞台裏といった、ただゲームをプレイするだけにおいては必要のない情報をわざわざ記事にして公開している。一方のメイプルストーリー2では、ゲームプレイする上で必要な情報のみを掲載している。良い悪いではない。e-sportsを標榜するLoLのようなゲームでは開発の意図を周知することは必要であろう。LoLでは、会社としての方針の他に、Rioter(Riot Games社員)が個人的な考えを発信することが認められているらしい。NEXONにはそういう人はいるのだろうか(よくしらない)。そういう企業文化もあってか、LoLからはユーザーの経験をよりよくしようという思いが感じられる。前にRioterと食事したときもLoLの将来とあるべき姿についてよく考えてるような雰囲気を感じた。

メイプルとLoLだとジャンルも規模も違うんだから一概に比較はできない。LoLはプレイ人口が大きいから浅く広くみたいな商売ができているらしい。

LoLのコンバージョン率はわずか3.75% 他の企業には真似できない? - Kultur

これは5年前の記事だけど、体感としてメイプルストーリー2の場合にはコンバージョン率(プレイヤーの中で実際に課金をした人の割合)ははるかに高い気がする。というか、ボスの実装のペースに合わせようと思ったら、課金しなければ確実に追いつけない。メイプルストーリー1のほうでは、公式でオフラインイベントを開催していると聞く。深く狭い商売だということをよく表している気がする。最近のメイプルストーリー2も過疎が深刻で、メイプルストーリー1の二の舞にならないか心配している。

課金誘導の仕方にも違いがある。LoLでリアルマネーが必要なのはキャラクターのビジュアルを変更するとか、ゲームを進めていくのに直接必要ではない要素のみ。メイプルストーリー2ではキャラクターのビジュアルはもちろん、アイテムによってはユーザー間取引をするためにも課金が必要になってくる。ボスの攻略には他のユーザーから得たアイテムが必要になってくるから、ゲームを進めていくのに課金は必要不可欠と言っていいかもしれない。また、メイプルストーリー2でのビジュアル変更には、キャラクターの髪型・顔などがあるが、いずれもランダムでしか選べない(ガチャ)ようになっている。髪型は一回300円のガチャで、15回回しても目当てのものがでなければ自由に選べる様になっている。一応の救済措置ということだろうが、そもそも髪型という個人の好みがでやすいものがガチャというのが納得いかない。髪型に関しては多少高くても選べるようにしてほしいところだ。

概して言えば、NEXONは深く狭く商売をしているのに対して、Riot Gamesは広く浅く商売をしている。以前読んだ「ソーシャルゲームのビジネスモデル」という本で、スマホのソシャゲを題材に、ユーザー間のソーシャルネットワークがゲームの発展に貢献していると読んだ気がする。媒体は違えどメイプルストーリー2もソーシャル要素が重要なゲームなのは間違いないのだから、新規の参入の壁を高めないでほしい。いちユーザーとしてはメイプル2が盛り上がるのを願うばかりだ。